
映画『ノッティングヒルの恋人』(原題 Notting Hill)は,ハリウッドのトップ女優と冴えない本屋店主との恋の行方を描く,90年代を代表するロマンティック・コメディです.
本記事では,その舞台となるロンドン西部のノッティング・ヒルを中心に,実際に辿った美しいロンドンのロケ地を紹介いたします.
ポートベッロ・ロード・マーケット

ヒュー・グラント演じる主人公ウイリアムは,ロンドン西部のノッティング・ヒルにある小さな旅行書専門店「ザ・トラベル・ブック・カンパニー」の店主.店のあるポートベッロ・ロードでは,アンティークやファッション,食料品などの屋台や店舗が軒を連ねるイギリス屈指の歴史あるマーケットが開かれています.
映画では,最初のシークエンスや終盤の季節の移ろいのシークエンスに登場し,富める者から持たざる者まで多様な人人が共存する様子を表しています.
Portobello Road Market
URL:https://visitportobello.com/
ポートベッロ・ロード・マーケットは,曜日により開いている店舗が異なります.アンティークアーケードが開く土曜日が最も賑わうようです.詳細は上記の公式サイトをご確認ください.
旅行書専門店「ザ・トラベル・ブック・カンパニー」
平凡な日日を送るウィリアムの営む書店に偶然に立ち寄ったのが,ジュリア・ロバーツ演じるハリウッドスターのアナ・スコット.二人が出会い,またあの有名な告白がなされた書店は,ノッティング・ヒルに二つあります.
一つ目は,外観の撮影に利用された「Notting Hill Gift Shop」.現在は,トートバッグなどの土産物が販売されています.グーグルマップには「ザ トラベル ブック ショップ」と記載されています.

Notting Hill Gift Shop
二つ目は,内装のモデルとなった「The Notting Hill Bookshop」.現在は旅行書専門ではなく,装丁の美しい本や子ども用のギフトなどが並べられています.


The Notting Hill Bookshop
URL:https://www.thenottinghillbookshop.co.uk/
ウィリアムの家のブルー・ドア

アナの服を汚してしまったウィリアムが,彼女の服を着替えされるために案内したウェストボーン・パーク・ロードにある彼の自宅.
同居人のスパイクがパパラッチに撮影された青い扉が印象的なこちらのフラットは,映画の脚本を書いたリチャード・カーティスが実際に住んでいた家なのだそう.
The Blue Door of Notting Hill
プライベートガーデン

友人宅での誕生日パーティーの後,アナとウィリアムとがよじ登ったプライベートガーデンの門は,ロスミード・ロードにあります.
下記地図にあるロスミード・ガーデンの向かい側のゲートです.
映画館(The Coronet Theatre)

文化庁の支援を受けた日本の劇団の公演中のためか日の丸が掲げられていました.
アナの恋人に鉢合わせてしまった失意のウィリアムは,映画館でひとり,アナの出演するSF映画を鑑賞します.
1898年に開館したコロネット劇場では,現在も演劇,映画,ダンス,音楽,詩,視覚芸術など多岐にわたるプログラムが上演されているようです.
The Coronet Theatre
URL:https://www.thecoronettheatre.com/
ザ・リッツ・ロンドン

アナの定宿は,ロンドンの名門ホテル「ザ・リッツ・ロンドン」.ウィリアムが「Horse and Hound」の記者に成り済ましたり,アナの恋人と鉢合わせたりしたのも,このホテルでした.

1906年に開業したザ・リッツ・ロンドンは,贅を尽くした内装と豪華な調度品に惜しみない費用を注ぎ込まれた世界的に有名なホテルです.ノッティング・ヒルからは離れて,高級専門店やホテル,クラブなどが連なる繁華街ピカデリーにあります.
The Ritz London
URL:https://www.theritzlondon.com/
ザ・サヴォイ

物語は大詰め,友人たちの協力のもとにウィリアムが駆け付けたアナの記者会見の会場が「ザ・サヴォイ」です.現代のおとぎ話に胸がいっぱいになる瞬間です.
1889年に開業したザ・サヴォイは,ロンドン初のラグジュアリーホテルとして知られています.テムズ川沿いに位置し,ホテルに宿泊したクロード・モネは客室からテムズ川の絵を描いたそう.
The Savoy
URL:https://thesavoylondon.com/
現代のおとぎ話に迷い込む体験を

アンティークショップやパステルカラーのファサードの連なるノッティング・ヒルは,多様なバックグラウンドを持つ人人の集う街であり,日常に奇跡の出会いが起こりそうな雰囲気がありました.
エルヴィス・コステロの歌とともに,素敵なロンドン滞在となりますよう.


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