
東京お茶の水,駿河台の高台にある「山の上ホテル / HILLTOP HOTEL」.
出版社の多くある神保町からも近く,川端康成,三島由紀夫,池波正太郎などの名だたる文豪に愛された宿として知られています.
この度「もっとTokyo」をありがたく利用して,文豪気分で山の上ホテルステイを満喫.その内容を紹介いたします.
※掲載内容は,宿泊時点の情報に基づきます.変更される場合がありますので,ご利用の際は事前にご確認ください.
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山の上ホテル / HILLTOP HOTELの概要

基本情報
1954年(昭和29年)開業のクラシカルなホテル.
アールデコ様式の本館は,教会や学校などの西洋建築を数多く手がけた建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計により,「佐藤新興生活館」として完成したものです.

太平洋戦争中には帝国海軍に徴用,日本の敗戦後には連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)に接収され,陸軍婦人部隊の宿舎として用いられました.
GHQの接収解除を機に,山の上ホテルの創業者である吉田俊男が建物を譲り受け,現在のホテルを開業します.
客室数35室でありながら,7つのレストランとバーとを抱えており,食事が充実しているホテルとしても知られています.
アクセス
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台1-1
TEL 03-3293-2311
● JR総武線・中央線/東京メトロ丸の内線/東京メトロ千代田線 御茶ノ水駅より徒歩6分
● 東京メトロ半蔵門線/都営新宿線/都営三田線 神保町駅より徒歩6分
チェックイン

山の上ホテルは,その名前のとおり,明大通りから少し坂を登った丘の上に位置します.
丘の上に現れる立派なアールデコ様式の建物に掲げられた「山の上ホテル」という可愛らしい文字と,ベルボーイさんの真っ白な制服が,非日常への扉を開いてくれます.

ドアをくぐって右手がロビーです.
真夏日で,冷たいお絞りと,冷たい麦茶の提供がありがたい.
お茶を頂きながらチェックインを終え,客室へ向かいます.
今回のお部屋は,「スタンダードツイン(洋室)」です.
スタンダードツイン(洋室)(24.3㎡)の内装とアメニティ

今回利用したスタンダードツイン(洋室)(24.3㎡)の内装は,漆喰と木肌の調和した落ち着いた雰囲気.


設備や調度品などが,程よくクラシカルで,日日の喧騒を忘れてゆったりとした気分に浸ることができます.

懐かしい形状のルームキー,こう見えてもオートロックです.外出の際はフロントで預かっていただきます.
Coffee and Tea

ミニバーは,カップ&ソーサー×2個,グラス×2個,電気ケトル,冷蔵庫.
冷蔵庫には缶ビールやジュース,おつまみなどが入っています.

お茶の銘柄は以下のとおり.
- 紅茶|LONDON FRUIT & HERB
- 煎茶|山本山
- 珈琲|インスタント キーコーヒー

その他,ミネラルウォーターが無料で2本用意されています.
文房具

文化人のホテルというだけあり,用意されている文房具もまた味わい深いものです.
サイドテーブルのメモ帳に添えられた,ロゴが刻印された鉛筆.
ライティングデスクには,傘の大きなスタンドライト.
引き出しを開けると,クラシカルなセンスあふれるレターセットが用意されています.

ライティングデスクに座り,窓の外の緑に目をやりながら大切な人に手紙を書いてみる,そんな時間もこのホテルならではの楽しみ方かもしれません.
ちょっとだけ残念ポイントを挙げると,コンセントの位置が分かり辛く,使い辛いこと.そしてWi-Fiの電波が弱いこと.
アメニティ

バスアメニティは,「PANPURI(パンピューリ)」.
パークハイアットバンコクとオリエンタルホテルペナンにて,ラグジュアリースパを運営しているというタイ発の高級スパブランドです.
シャンプー,コンディショナー,シャワージェル,ボディローションが用意されており,レモングラスとマンダリンの爽やかで贅沢な香りに癒されます.

スキンケアは,「KOSE QUEST(クエスト)」.
化粧水,乳液,クレンジングローション,アフターシェーブローション,ヘアリキッド,ヘアトニックが用意されており,何も準備してくる必要がないことがありがたい.


惜しむらくはシャワーヘッドで,ほぼ水平方向に水が出る角度になっており,私にはもう少し下向きの方が使いやすいと思うのです.
コーヒーパーラーヒルトップ

夕食は,「コーヒーパーラーヒルトップ」にて.
宿泊プランに付いてる,「文豪御用達ディナー」を頂きました.
用意された前菜,スープ,メイン,デザートのメニューから,それぞれ好みのものを選びます.
奇をてらわない,正統派の美味しい洋食です.




流石はホテルのコーヒーパーラーで,スパークリングワインは良く冷えた気泡の持続するものを,赤ワインはビーフシチューに合うものをたっぷりと注いでいただき,美味しく気分よく食事を楽しむことができました.
店内には,池波正太郎さんの絵がたくさん飾られており,ファンにはたまらない空間となっています.
てんぷらと和食 山の上

朝食は和食と洋食から選ぶことができます.
今回は和食を選択し,「てんぷらと和食 山の上」にて頂きました.

季節の花が活けられた,広く清潔な店内で頂く和食のしみじみと美味しいこと.

普段は朝食を取らない私も,完食です.
カウンターから聴こえる,衣を揚げるシュッっという音が本当に美味しそうで,次回は天ぷらを頂きに伺いたいと思います.

ロビー&ホテルショップ ヒルトップ
「ホテルショップ ヒルトップ」では,ホテルメイドの上質なケーキやお菓子,オリジナルグッズが販売されています.
土・日・祝は喫茶が営業されており,出発前にロビーでケーキを頂きました.

- 季節のタルト 786円
- ブレンドコーヒー 1,100円
季節のタルトはダークチェリー,フワッと薫るリキュールと抹茶クリームとの相性が良い美味しいタルトです.
オリジナルグッズは,ホテルオリジナルハンカチーフを求めました.
バラの花と「HILLTOPHOTEL」という文字のレースで縁取られた,ホテルで使用されているランチョンマットと同じ近沢レースのハンカチーフです.とっても素敵なので,大判のハンカチーフを是非とも作っていただきたい!
チェックアウト

モダンなアールデコ様式の建物に,親しみやすいノスタルジックな内装,温かい接客は,まさに都会の真ん中の別荘のようで,大変居心地よく過ごすことができました.
お料理も,奇をてらわない誠実な美味しさ.
また,帰ってきたくなる,そんな宿です.
こんなあなたにおすすめ

- 読書が好き
- レトロモダン建築が好き,ヴォーリズ建築巡りが好き
- 温かいおもてなしと美味しい食事を楽しみたい
宿泊プランと料金

今回利用したプランは以下のとおり.
- プラン|【もっとTokyo対象】コーヒーパーラーヒルトップ~文豪御用達ディナープラン~
- 客室|スタンダードツイン(洋室)(24.3㎡)
- 宿泊料金合計|32,000 円 (サービス料込・消費税込)大人1人×1泊 2食付
※今回はもっとTokyo対象プランのため,上記料金から補助金5,000円を引いていただいています.
予約は,ホテルの公式サイトから可能です.
また,高級ホテルや旅館に特化した予約サイト「一休.com」を利用すると,お得に予約できる場合があります.
かつて,芥川賞を受賞した作家たちが受賞後第一作を執筆したという「文化人のホテル」.
東京の真ん中で,静かな空気と温かいおもてなしを体験してみませんか.
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